アメリカの小学校のボランティアとTHANK YOU PARTYに潜入してきました

学校

アメリカ在住で子供と一緒に生活する中で、小学校でのボランティア活動や謝恩会は、子供たちの成長や英語力向上に大きな影響を与える重要なイベントです。小学校でのボランティア活動への参加手順やそのメリット、親の関わり方などについてレポートしていきます。

アメリカの小学校でのボランティア活動

アメリカの小学校では豊富なボランティア活動があります。参加手順やメリット、親としての関わり方を見ていきましょう。

ボランティア活動の種類

アメリカの小学校にはさまざまなボランティア活動があります。


例えば、クラスルームではクラスマムと呼ばれる学級幹事がいます。


クラスルームヘルパーは教室内で教師のサポートとクラスマムのヘルプを行います。
この役割は、教材の準備や学習活動の補助を主に行います。


低学年では教室内で小さなパーティ(バレンタイン、イースター、ハロウィンなどイベントごとに)のお菓子の配布やゲームの進行補助など簡単な仕事がたくさんあります。


また、図書室でのボランティアも人気です。
本の整理や貸し出しシステムの管理、読み聞かせなどを担当します。


スクールトリップと呼ばれる遠足では博物館や美術館、近くの湿地帯など特別な場所に行くことがあります。

その時のボランティアはとても人気です。


さらに、学内イベントや特別活動の運営にも参加できます。
フェスティバルやスポーツデーなどのイベントは、親ボランティアが不可欠です。
物を買ってドネーション(寄付)やイベント中の売り子のようなボランティアがあります。


これらの活動を通じて、親子共に学校生活に深く関わることができます。

ボランティアへの参加手順

ボランティアに参加するには、まず学校に登録することが必要です。


一般的には、保護者会や学校のウェブサイトで情報を取得し、必要な書類を提出します。


特にアメリカでは安全管理が重要視されるため、背景確認(バックグラウンドチェック)が行われることが多いです。
バックグラウンドチェックの一環でTBテスト(ツベルクリン検査)があります。


この確認が済み次第、ボランティア活動が許可されます。


また、学校側から提供されるトレーニングやオリエンテーションに参加するのも一般的です。


これにより、具体的な役割や期待される行動について理解できます。


準備が整い次第、活動の詳細やスケジュールが提供され、参加を開始することができます。

ボランティア活動のメリット

ボランティア活動には多くのメリットがあります。


まず、子供が学校でどのように過ごしているかを直接確認できる点です。


どんな子がクラスにいるの?誰と仲がいいのか?自分の子のテーブル周りは整頓できているか?今どんな本を学校で読んでいるのか?(家では読んでいるようなコミックや好きなシリーズ以外どの程度のレベルのものを読んでいるのか?)


子どもたちが教えてくれない学校の中をのぞき見できます。


アメリカでは日本のように授業参観はありません。


なのでクラスの中を見れるのは年に数回あるかないかです。


親が学校生活に関わることで、子供は安心感を持ち、より積極的に学びに取り組むことができますが、高学年になるとボランティアをすることを嫌がる場合もあります。


低学年もしくは駐在したばかりの子どもも不安が多い時期に積極的にボランティアをすることをお勧めします。


また、教師や他の親とのコミュニケーションを通じて、子供の性格や困りごとを話す機会にもなります。


ほかの親とコミュニケーションを取り、放課後のプレイデートや子供の習い事、悩み事を話すと共感され会話が盛り上がりやすいです。


さらに、親自身も新しいスキルを学び、英語力の向上にもつながります。最初は恥ずかしい、英語が話せないといった不安があると思いますが、子どもたちが何を求めているのか?先生が何をしてほしいのか?を簡単な言葉であっても伝えたら伝わります。ほか、ほかの親がどんな言い回しを子供にしているのか聞いて覚えることもできます。


英語以外の言語の子どもを受け持つクラスの先生は親の英語が堪能でないことを困りごとだと思っていません。


たどたどしい英語であっても伝えようとする行為やクラスヘルプをしてもらえることをうれしく思っています。


ボランティア活動を通じて、地域社会との繋がりも強化され、自身の生活全般において大きなプラスとなります。

親としての関わり方

親としてどのようにボランティア活動に関わるかは非常に重要です。


まずは、自分のスケジュールと活動内容をしっかりと理解した上で、無理のない範囲で参加することが大切です。


また、教師や他の親と良好な関係を築くことも重要です。


ここでのコミュニケーションは、子供の学習環境に直接影響を与えるため、積極的に交流を図りましょう。


さらに、活動を通じて得られた知識や経験を家庭での教育にも生かすと良いでしょう。


親が学校での活動に積極的に関与することで、子供にもやる気を持たせることができ、自立心や社交性の発達にもつながります。

体験談と感想

私自身、アメリカの小学校でのボランティア活動を通じて多くの経験を積んできました。


最初は言葉の壁や文化の違いに戸惑うこともありましたが、徐々に慣れていきました。

ボランティアに来てくれる親は積極的な方が多く、子供の悩みごとやイベント情報などいろいろと情報交換できます。


また、学内イベントに参加することで他の保護者とも親しくなり、その後プレイデートに行ったり、食事に行ったりと子供も学校以外で友達を会える機会ができよかったです。


特に印象的だったのは、子供たちがボランティア活動を通じてどんどん成長していく姿を見ることです。


キンダーや1年生の教室でもボランティアは子供たちがかわいく、とても癒されました。
その後二年生、三年生と大きくなるにつれて友達同士のかかわり方やクラスの雰囲気が見れてよかったです。


さまざまな活動を通じて得られた経験は、私たち親子にとって大きな財産となりました。

アメリカの小学校でのTHANK YOU PARTYとは?

THANK YOU PARTYの招待状が来たんだけど?何するの?

THANK YOU PARTYの内容や進行、親としての関わり方、そして英語でのスモールトークについて詳しく解説します。

THANK YOU PARTYの内容と進行

アメリカの小学校では、年度末にボランティアをしてくれた親に対してのTHANK YOU PARTYが行われます。


このイベントの目的は、教師やスタッフがボランティアをした保護者に感謝の気持ちを伝えることです。


通常、日本で行われる謝恩会のような大きいものではなく、ちょっと集まって一緒にご飯を食べましょうといった軽いパーティです。


最初、会場に軽食(クッキーやカップケーキなど)と飲み物が用意されおしゃべりしながら待ちます。
その後食事のケータリングが振舞われます。


先生方は授業が終わり次第合流してきます。


THANK YOU PARTYは一つのコミュニティイベントとして親と教師、子供たちの絆を深める重要な機会です。

親としての関わり方

特に親が準備することはありません。


ボランティアラーに対する招待状が来るだけです。


会場では同じクラスのボランティアラーたちと一緒に座ることをお勧めします。


ボランティアラーの付近に先生がやってきて一緒に食事を食べるのでその時にゆっくり話すことができます。

英語でのスモールトーク

ほかの学年やクラスの親と会って話すことは緊張するかもしれません。


けれどみんな思うこと、心配に思うことは同じです。


子どもは何年生?先生は誰?その先生はどんな感じ?等よくある情報交換と一緒です。


そのあと話に花が咲けば、夏の予定は?習い事は?サマースクールどこに入れた?等の世間話は話題がある分楽ではないでしょうか?

まとめ

これはアメリカのうちの子供が通う公立小学校の内容なので、ほかのところでは名称が違うかもしれません。


ですがどんなことをするの?は同じだと思います。


これを読んでボランティアってどんなことするのか怖いなぁ、英語が話せないからできないかなと思わず、挑戦してみてください。日本にはない貴重な体験になると思います。


渡米したての子どもにとって学校は楽しいところではないかもしれません。

親としてサポート役として、子供たちの成長を支えながら、アメリカの小学校生活を共に楽しんでいくことが大切です。

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